美容医療の正しい知識と魅力を広め、信頼できる業界づくりに貢献したい！

名前：　木村 由里華　(キムラ ユリカ）
SNS：　mio_clinic.nurse.kimura
所属：　MIO CLINIC

幼少期に「ナースのお仕事」や「救命病棟24時」のドラマを観て医療職に憧れ、看護師を目指しました。

総合病院に入職し、脳神経外科・脳卒中内科・SCU・循環器内科で4年間勤務。大きな組織の一員として経験を積む中で、より個人として患者様と深く関わることができる美容医療に興味を持ち、美容クリニックへ転職しました。

美容皮膚科・美容外科での経験を重ね、現在はクリニックの立ち上げから携わり、指名数1番を維持しながらチーフとしての役職を務めています。患者様一人ひとりに寄り添い、美容医療を通してより多くの方の自信につながるサポートができるよう努めています。

今までのご経歴を教えてください。

2017年4月、大阪の総合病院に入職し、脳神経外科・脳卒中内科・SCU・循環器内科で4年間勤務。総合病院での経験を積む中で美容医療に興味を持ち、美容皮膚科クリニックへ転職。

その後、より患者様に寄り添える環境を求めていたことや美容外科への関心が高まったことから、関西に初開院する美容外科クリニックにオープニングスタッフ兼美容外科看護師として入職。ここではオペ内容や件数が多く、たくさんの症例を経験することができました。

その後、患者様と直接関わることが多い美容皮膚科クリニックを求め、現在の「MIO CLINIC」にオープニングスタッフとして入職。立ち上げから携わり、現在は指名数1番を継続しながら、チーフとして勤務しています。
患者様一人ひとりと深く関わりながら、最適な美容医療を提供できる環境で日々やりがいを感じています。

美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

病棟での経験を積む中で、自分のキャリアについて改めて考えるようになりました。大きな組織の一員として働くのではなく、もっと個人として患者様と深く関わり、一人ひとりに寄り添える仕事がしたい。そう思うようになり、美容業界に興味を持ち始めました。

また、小さい頃に「お花が好きだからお花屋さんになりたい」と純粋に夢を描いたように、「綺麗な女性でいたい」という気持ちは、大人になった今でも変わりません。その想いと、看護師としてのスキルを活かせる仕事を考えたとき、美容看護師という道が自然と浮かびました。

美容医療なら、患者様の「美しくなりたい」という気持ちに寄り添い、その変化を共に喜ぶことができる。それは、これまでの看護の現場とは違う、新たなやりがいのある仕事だと感じ、美容クリニックへの転職を決意しました。

美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか？

医療現場で働く看護師の間では、「美容看護師＝夜勤がなくて楽に稼げる仕事」というイメージがあり、総合病院での勤務をキャリアやステータスと考えている人からは、どこか冷ややかな目で見られることもありました。実際、美容看護師への転職を決めたとき、そうした風潮からか、周囲の反応はあまりポジティブではなかったように感じます。

初めて美容クリニックに転職した際、転職エージェントを利用しましたか？

転職エージェントを利用しました！

初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか？

専門学校と新卒で就職した病院が一貫だったので、本格的な就職活動の経験がなく、病棟から美容業界へ転職する際は苦労しました。実際に5つほど応募し、半分は不採用となり、転職活動に悩むこともありました。

特に、保険診療と自由診療では求められる人材の違いを明確に理解できていなかったことが、不採用の一因だったと感じています。しかし、美容クリニックでの経験を積んだ後の転職では、これまでの知識やスキルを活かすことができ、スムーズに進めることができました。

美容看護師になる前となってからとで「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか？

美容看護師として求められるスキルは、マナーや接遇はもちろんのこと、お客様に正しい知識を提供し、納得していただく力が必要だと感じます。

給与に関しては、月々の額面は美容クリニックの方が高いですが、年収では病棟時代の方が高いです。

休日に関しては病棟勤務時代よりも減りましたが、その分、年末年始の休みがしっかり取れる点は魅力に感じています。

美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか？

美容看護師になって感じた良い点は、まず新しい施術や機械が次々に登場するため、常に最新の知識や技術を学ぶ必要がありますが、その分仕事に飽きることがないということです。また、病棟勤務では経験できないような経営やマーケティング、SNS運用などにも関わる機会があり、視野が広がりました。

さらに、美容看護師は自分自身が綺麗でいることも大切な仕事の一つになるため、スキンケアや生活習慣への意識が高まり、病棟勤務時代と比べて美意識が格段に向上しました。美容業界にいることで得た知識や技術を活かし、友人にアドバイスをしたり施術を提供できるのも魅力の一つです。

一方で大変だと感じる点は、高額な施術や商品を提供する立場として、高いレベルのマナーや接遇、専門知識、技術が求められることです。責任の大きさを感じる場面も多いですが、それだけやりがいのある仕事だと実感しています。

美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか？

大手クリニックと個人クリニックにはそれぞれ特徴があり、どちらが合うかは人によると思います。

大手クリニックは、マニュアルや教育体制がしっかり整っているため、美容医療が未経験でも基礎から学べる環境が整っています。ただし、その分マニュアルに沿った対応が求められ、柔軟な対応がしづらいこともあります。福利厚生や職場環境が整っている点も大きな魅力です。

一方、個人クリニックでは、マニュアルや教育体制が十分に整っていない場合もありますが、その分、お客様一人ひとりに合わせた美容医療を提供しやすい環境があります。また、クリニック自体の体制が不完全なこともありますが、新しい施術やアイデアを積極的に取り入れやすいというメリットもあります。

どちらの環境が合うかは、自分の働き方や求めるキャリアによると思います。安定した環境で基礎からしっかり学びたい人は大手が向いており、柔軟な働き方を求めたり、新しいことに挑戦したい人は個人クリニックが向いているかもしれません。

40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか？

40代、50代になっても美容看護師として活躍するには、自分自身を高め続ける力が必要だと考えます。これは、美を扱う一人の女性として、外見だけでなく内面も磨いていくという意味です。

また、さまざまな世代の患者様と関わる仕事だからこそ、柔軟な対応力や親しみやすさも大切だと思います。年齢を重ねることで培われる経験や包容力を活かしながら、美容医療の現場で長く活躍できるよう努力を続けていくことが大切だと感じています。

美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。

美容看護師の魅力は、年齢や経歴に関係なく、知識や経験を積み重ねた分だけキャリアを築ける点にあると感じています。私は、大きな組織の一員として働くよりも、個人として活躍しながらお客様と深く関われる環境に魅力を感じ、美容業界へ飛び込みました。

次の目標として掲げたのは「20代で役職に就く」ことでした。学生時代からリーダーやクラス委員を務める機会が多く、自分の能力を最大限に活かせる環境を考えたとき、組織の中で上を目指すことが自然な選択でした。そして現在、クリニックでチーフとして役職に就き、この目標を達成することができました。

病棟勤務を続けていたら、この目標を叶えるのは難しかったかもしれません。美容看護師としての道を選んだからこそ、自分の可能性を広げ、やりがいを持って働くことができていると実感しています。

今後の目標があれば教えて下さい。

今後の目標は、美容医療の良い面を広めると同時に、無理なアップセルなどによる悪い印象を払拭していくことです。確かに、美容医療にはネガティブなイメージを持たれることもありますが、正しい知識と誠実な技術を提供しているクリニックや美容医療従事者が多くいることを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと考えています。

そのために、SNSを活用して情報発信を続けたり、美容看護師として登壇する機会があれば積極的に参加し、美容医療の本質や魅力を伝えていきたいです。

これから美容看護師にチャレンジする方にメッセージをお願いします！

美容医療の世界に飛び込んだ当初は、「何が正しくて何が正しくないのか」の判断が難しく、学べる教材や学習の機会も限られていると感じていました。また、美容看護師というキャリアは、医療現場で働く看護師と比較すると、劣等感を抱いてしまうこともありました。

しかし、現在では私も取得した美容医療認定看護師制度が整備され、学習教材も増え、技術を学べるスクールなどの環境も発展してきています。今では、自分に限界を作らなければ、知識や技術をどんどん習得し、幅広い仕事に挑戦できる素晴らしい職業だと胸を張って言えます。美容医療に興味があるなら、ぜひ思い切って飛び込んでみてほしいです！