アンバサダー
私のクリニックで働けば、全員がスターになれる。そんな環境を作りたい。
名前: Sumire(みるくナース)
SNS: @milk_n_chan
所属: Bibity Clinic
「賢く、正しく、美しく」をモットーに活動する美容看護師です。これまでに美容施術に1500万円を投資するほど、美容に対してストイックに取り組んできました。UVアイテムのプロデュースなどを手掛けながら、SNSで総フォロワー15万人以上に向けて主に美容に関する情報を発信しています。
著書「現役美容ナースが教える!一番やさしい美容医療の教科書」も出版しています。
- 1 美容看護師・インフルエンサー・経営者として活躍されていますが、これまでの経歴について教えてください。
- 2 初めて美容看護師に挑戦する時、周りに相談しましたか?その時の周りの反応はどうでしたか?
- 3 ご自身の経験を振り返って、初めて美容クリニックに転職する際の就職先はどんな基準で選べばいいと感じますか?
- 4 未経験で美容クリニックに入職した当時「仕事をするうえで工夫した点」を教えてください。
- 5 求職者の中には「美容看護師としての長期的なキャリア」に不安を持っている方もいますが、40代、50代でも活躍できる美容看護師の特徴は何だと思いますか?
- 6 すみれさん自身のキャリアの話しに戻ります。SNSをきっかけに次々に新たなチャレンジをしていますが、そのモチベーションは何ですか?
- 7 何かを決断する際に、一番大切にしていることは何ですか?
- 8 2024年秋にBibity Clinicがオープンしましたが、今後の目標を教えてください。
- 9 今後も美容看護師、インフルエンサー、経営者として幅広く新しい挑戦を続けていく予定ですか?
- 10 美容看護師を目指している人へのアドバイスやメッセージをお願いします!
美容看護師・インフルエンサー・経営者として活躍されていますが、これまでの経歴について教えてください。
一番最初は東大病院の血液内科で2年働いていました。2年経って改めてキャリアの方向を考えていました。その時は、大学病院以外のもう少し小さい病院やクリニックを検討していたんです。
美容医療はまだメジャーではなく、美容看護師という仕事自体もあまり考えていなかったのですが、ネットで看護師の転職情報を調べていた時に「美容看護師の転職応援フェア」を見つけました。ちょうどその時、自分も整形をした経験があったので、そういう働き方もあるんだと思い、興味本位で行ってみました。23歳くらいだったので、もし美容クリニックに挑戦してうまくいかなくても病棟に戻れるだろうと考えていたのと、若いうちに早く昇進できる環境で働きたいという思いもあり興味のあった美容の分野に進むことにしたんです。
当時はまだ大手の美容クリニックしか名前を聞いたことがなかったこともあり、まず聞いたことがある2つの大手クリニックにエントリーし、2つとも内定を頂けたので特に興味があったクリニックに入職しました。入職後、配属先のクリニックの先生に「ここ数年で入ってきた看護師の中で誰よりも覚えが早い」と評価され、研修も短期間で終わったので自分に合っているのかも!と感じました。
2年働いた後、環境を変えるために他のクリニックに転職したいと思うようになったタイミングで、世の中でインスタグラマーが流行り始めたんです。私はTwitter(現X)をずっとやっていたことや、学生の頃からアイドルになりたかったこともあって、「インスタグラマーになりたい!」と思いました。当時の勤務先よりももっと都心で活動がしたかったこともあり、都心の外科がメインの個人クリニックに転職しました。
そのクリニックで働いている間、ある投稿がTwitter(現X)で大バズりしてフォロワーが一気に6万人に増えました。そのあたりからインフルエンサーの仕事が増え、美容クリニックのプロデュースのお仕事も頂くことに。新規オープンする美容クリニックのプロデューサー兼看護師長として働くことになり、集客や採用、内装など幅広く手掛けました。しかし経営サイドに色々な問題があり、残念ながら半年でプロデュースを終了させることにしました。
その後、皮膚科と外科の両方を扱うSHERIE CLINICに転職し、皮膚科メインの看護師として2年間働きました。2024年の夏頃に退職し、それからはインフルエンサーの仕事をメインにやりつつ、現在は自ら現場で働きながら新たにBibity Clinicの運営も行っています。
初めて美容看護師に挑戦する時、周りに相談しましたか?その時の周りの反応はどうでしたか?
相談は全くしていなくて、初めての転職だったので親には「こういうところに行こうと思ってるんだよね」と決断を述べただけでした。職場でも相談はせず、報告だけしました。
当時、親には「せっかく東大病院に入ったのにこのタイミングで転職して大丈夫?」と心配されました。美容の分野に行くことに対しても当時は心配そうでしたが、活動する姿を見て今ではすごく応援してくれています。
ご自身の経験を振り返って、初めて美容クリニックに転職する際の就職先はどんな基準で選べばいいと感じますか?
最初は技術も知識も何もない状態なので、大手のクリニックに行った方がいいと思います。大手のクリニックは広く浅く学べる場所でもあるので、美容クリニックの良いところも悪いところも見えます。色々な意見はありつつも、この業界が大きくなったのは大手のおかげだと思います。
私自身、正直、最初に就職したクリニックで一生働くつもりはないと思って転職しました。
最初の1~2年で美容業界の基礎を学び、自分がどのようなクリニックで働きたいかを考えるのが良いと思います。例えば、VIP対応のクリニックや回転率の高いパワフルなクリニックなど、自分の適性に合った場所を選ぶことができます。
人数が少ないクリニックでは、美容看護師や美容カウンセラーの実態をつかみにくいので、たくさんの人や患者さんと関わり、いろんな施術を広く学んでから次のステップを考えるのがキャリア的にベストだと思います。私自身もスタッフの採用をしていますが、経歴がよくわからない個人クリニックの方よりも、みんなが知っている大手のクリニックで働いていた人の方が、まず面接してみようと思うことが多いです。最初に大手で学ぶことは、人脈も増えますし、この業界で長く働きたい人にとって賢い選択だと思います。
未経験で美容クリニックに入職した当時「仕事をするうえで工夫した点」を教えてください。
勉強的な意味では、文章を見るだけで丸暗記するよりも手を動かしながら覚えた方が頭に入るので、実際に人形や人の顔を使って施術の練習をしながら知識を覚えてきました。
技術に関しては「習得スピードが非常に早い」と当初から評価して頂きました。
病棟では手を動かして技術を提供する機会が少なく、基本的に頭で考えて治療の内容を提案することが多かったので実感はありませんでしたが、美容のようにレーザー施術など手を動かして直接施術を行うと、少ない回数でもコツをつかんで習得できたので元々病棟での仕事よりも美容での仕事のほうがセンスがあったのかなと思います(笑)
求職者の中には「美容看護師としての長期的なキャリア」に不安を持っている方もいますが、40代、50代でも活躍できる美容看護師の特徴は何だと思いますか?
実際に活躍されている方だと、年齢が自分より10歳、20歳離れている方でもフランクに話せる方が多いなと思います。変なプライドがない方は年齢や経歴が下のスタッフからも好かれていて、他のクリニックの年下の人とも仲良くできているように見えます。
40代や50代の方でも、ありがたいことに私のことを尊敬してると言って下さる方もいて、そのような方々は本当にすごいと思います。勿論殆どの方は私よりも美容看護師歴が長いので学ぶことも多く、私こそ尊敬しているのですが、素直に周りのスタッフの尊敬できるところを見つけたり、年齢で威張らないところも多くの人に尊敬される理由なんだろうなと感じます。また、無理に若作りをしないで、その年代に合った美しさを持っている人は同年代からの支持も厚いですよね。20代の看護師と競うのではなく、年相応の美しさを大切にし、ターゲット層を間違えないことは活躍するために重要だと思います。
すみれさん自身のキャリアの話しに戻ります。SNSをきっかけに次々に新たなチャレンジをしていますが、そのモチベーションは何ですか?
特別チャレンジしているという感覚はあまりないんです。自分がやっていることは誰かが先にやっていることなので、「やってる人がいるから自分も出来るだろう」くらいの気持ちです。上を見ればたくさんのすごい人がいるので、自分が特別すごいことをしているという感覚はないんです。けれど、今回のクリニックの開業に関してはさすがに「チャレンジしてるなあ」と感じました(笑)ずっと待ってくれている患者さんたちがいたり、美容が大好きで、自分の手でスタッフや患者さんを幸せにしたいなぁという気持ちがモチベーションなのかもしれません。いまは様々な活動に携わっていますが、インフルエンサーとして発信して注目し続けてもらえると、自分の想いが周りに伝わって、結果幸せになったり綺麗になる人が増えることが嬉しくてやってます。クリニックを作るのと同じで、自分の手で人を幸せにしたいので、その手段としての情報発信ですね。
ファンの方が喜んでいる反応や声を貰えるのはとても嬉しいですが、それを超えるくらい大変なことや精神的にしんどい事も多いのが現実です。けれどファンの方々と交流することで支えてもらったり、次に何かを頑張る意欲になっていることは確かなので、これからも応援し続けていただけるような存在でいられるよう頑張ります!
何かを決断する際に、一番大切にしていることは何ですか?
例えば、今回クリニックを立ち上げると決めた時もそうですが、オープンまでの過程で人に言えないようなことはしないと決めています。ファンの方々に残念に思われるようなことや、親に言えないようなお金の稼ぎ方は絶対にしないと決めています。クリニックを立ち上げる過程を包み隠さず全部話せるようなやり方で進めていこうと決めています。
これはインフルエンサーになる前からずっと続けてきた生き方です。何かを決断する時、例えば「こうすればテレビに出られる」「有名になれる」というお誘いを受けても、その手段が人前で話せないようなものであれば、どんなに魅力的でも絶対に受けません。全部クリーンに、自分に嘘をつかずにやっていきたいと思っていて。
実際、この業界では裏で汚いことをしている人も残念ながら一定数います。そういう情報は知り合いから回ってくるんですよね。表ではどんなにキラキラ見えても、自分がそのような対象にならないようにとずっと考えて行動しています。
この気持ちを持っていると、何かを選ぶ時や決断する時も、過去の私も未来の私も悲しませないような正しい判断が出来ると思っています。
2024年秋にBibity Clinicがオープンしましたが、今後の目標を教えてください。
「たくさんの患者さんをこのクリニックで幸せにしたい」その想いで準備を進めています。
美容医療に興味はあるけど一歩を踏み出せないで悩んでいる方はもちろん、美容クリニックに通ったことがある方も含めてクリニックに来て頂きたいです。このクリニックがきっかけで今まで以上に美容医療を好きになってもらい、自分自身でも正しい知識を身に着けて美しくなる。そのお手伝いを私たちにさせていただきたいと願っています。
そのためにもまずはクリニックを安定させたいです。
まだ、店舗展開を大々的に視野に入れているわけではありませんが、このクリニックで働いた人たちが美容業界でキラキラと輝き続ける存在になってほしいと願っています。
このクリニックで働けば向上心のある仲間と楽しく働けて、勿論本人の努力によりますが、業界の中で最前線で輝けるような、そんな環境を作りたいと思っています。
私だけが前に出続けるわけではなく、私のようになりたいと思ってきてくれるスタッフたちがここでどんどん育ってほしいです。そして、ただキラキラして綺麗、可愛いだけでなく、患者さんを幸せにできるスタッフが育ってくれたら嬉しいです。
今後も美容看護師、インフルエンサー、経営者として幅広く新しい挑戦を続けていく予定ですか?
まず、どれかを辞めることは多分ないですね。インフルエンサーの仕事は時間的にあまり取れなくて減るかもしれませんが発信は続けますし、看護師も辞めません。美容看護師が軸にあるからこそインフルエンサーの仕事ができているので、完全に裏方に回るつもりもしばらくはありません。現場に立ちながらクリニックの経営も行い、発信も続けるという形をしばらく続けていこうと思っています。我ながら大変ですね。
美容看護師を目指している人へのアドバイスやメッセージをお願いします!
美容クリニックで働きたい理由は人それぞれだと思いますが、人によっては「病棟よりキラキラしてそう」「楽しそう」といった理由から美容看護師を目指すのではないでしょうか。美容看護師という職業が今やブランドのようになっていて、「美容看護師の私」になりたいという気持ちが強い方もいると思います。
しかし、実際に働いてみるとキラキラしているだけではなく、大人の汚い部分が見える時もあります。病棟では患者さんに寄り添った医療が提供されますが、美容では必ずしもそうではありません。そのため、病棟で使命感を持って働いていた人ほど、美容業界に来た時にギャップを感じることがあるかもしれません。
美容業界は現実的に綺麗なものばかりではないということを知っておいてほしいです。ただし、「その状態を良くしよう!」「クリーンにしていこう!」と努力している人もいます。働くなら見栄えだけに騙されず、真の部分を理解した上で、誰と働くか、どこで働くかを決めてほしいです。
見かけだけのキラキラは続きません。患者さんに誠実に向き合い、患者さんを綺麗にすることを心がければ、自分も輝き続けることができると思っています。自分だけでなく、患者さんや業界、一緒に働くスタッフを綺麗にすることを大切にしてください。自分の信念を持ってこの業界に足を踏み入れれば、憧れのキラキラした看護師に近づけると思います。信念を持って働くことが、綺麗な未来を築く鍵です。