アンバサダー
美容看護師として楽しんで働く姿を常に発信し、後輩たちにその姿を見せていきたい。
名前: 廣部 涼太 (ヒロベ リョウタ)
SNS: @gc_recruiting
所属: ゴリラクリニック
ゴリラクリニックでエリア師長として、札幌院、仙台院、銀座ANNEX院の3院をマネジメントしています。2016年4月に入職し、銀座院と大宮院で副師長を経て、札幌院の師長を務め、2021年10月からエリア師長に就任しました。芸能に興味があり、採用業務やTikTokでのコスメ紹介などにも携わってきました。現在はマネジメントの立場で、人と人との関わりを大切にしながら日々業務に取り組んでいます。
- 1 今までのご経歴を教えてください。
- 2 美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
- 3 美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
- 4 初めて美容クリニックに転職した際、転職エージェントを利用しましたか?
- 5 美容看護師になる前となってからとで「求められるスキル」「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
- 6 美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか?
- 7 美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
- 8 40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
- 9 美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。
- 10 今後の目標があれば教えて下さい。
- 11 これから美容看護師にチャレンジする方にメッセージをお願いします!
今までのご経歴を教えてください。
看護学校を卒業後、地元北海道の病院で1年間消化器外科に勤務していました。しかし、夜勤の辛さや人間関係の問題に直面し、入職して数か月後には東京に行きたいと思いました。最終的には1年間勤務し、翌年の3月に退職しました。
その後、2016年4月にゴリラクリニックに入職し、2018年10月に銀座院副師長、2019年4月に大宮院副師長、同年10月には札幌院師長を務めました。その後スキンプロジェクトのサブリーダーを経て、2022年10月からエリア師長を務めています。
美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
病棟の看護師として働く中で、自分には向いていないと感じることが多かったからです。家族に看護師がいるため、資格を取るよう勧められて進んだ道でしたが、夜勤の辛さや人間関係の問題から、「なんか違うかな…」と思い始めていました。
中学生や高校生の頃から美容と芸能にも関心がありましたが、当時は美容看護師という働き方があることは知りませんでした。そんな時、看護師資格を活かして美容に携われる美容看護師の仕事を知り、ネットで「男性 美容看護師」で検索した際に、1番上に出てきたのがゴリラクリニックでした。
美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
同僚や先輩看護師からは「美容看護師なんて看護師じゃない」と思われていたかもしれません。家族も「頑張って」と言ってくれましたが、地元を離れて転職することに対してやはり寂しさもあったようです。それでも、美容が大好きで、その魅力を発信したいという強い想いがあったので、周囲の批判や不安な気持ちに負けずに、自分を信じて頑張ることができました。
初めて美容クリニックに転職した際、転職エージェントを利用しましたか?
私は自己応募でゴリラクリニックに入社しました。転職先としてゴリラクリニック以外のクリニックは全く考えていなかったんです。当時は本当に未熟で、転職エージェントの存在すら知りませんでした。今振り返ると、正直何も考えずに勢いだけで行動していたんです。
もし転職エージェントを知っていれば、もっと幅広い選択肢やアドバイスを得ることができたと思います。エージェントを利用すると、自分に合ったクリニックを見つけるだけでなく、面接対策やエージェントだからこそわかるクリニック事情など、プロのサポートを受けられるので、安心して転職活動を進められます。今となっては、そのメリットを知っているので、もう少し計画的に行動すべきだったと感じます。
美容看護師になる前となってからとで「求められるスキル」「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
【スキル面】
美容看護師になる前と後で感じた一番大きな違いは、スキル面です。美容クリニックでは、接遇や言動が病棟とは違い、とても重要です。特に、患者さまが少しでも不安を感じた時に、それを察して「何かご質問はありますか?」と声をかけることで信頼を得るスキルが求められます。こういった細やかな気遣いは、美容クリニックならではだと思います。病棟では患者さまに対して身体的なケアが中心でしたが、美容クリニックでは細かな気配りが重要です。受付でのお名前の呼び方や、初対面での印象など、ちょっとした挨拶でもしっかりと心を込めて「こんにちは」と声をかけることを心掛けています。
施術中のコミュニケーションも、病棟とは違います。せっかちな性格ではありますが、施術中は手を動かすスピードが必要な一方で、患者さまにはゆっくりと落ち着いて話すようにしています。アイマスクをしている患者さまは耳が頼りですので、ゆっくり話すことで安心感を与えるよう意識しています。忙しいときでも「全然時間がありますよ」と、ゆっくり話しながら施術を進め、患者さまに焦らずリラックスしてもらうことが大事だからです。
【給与面】
田舎だったこともあり、地元では給料が非常に安く、美容クリニックに転職することで収入が大きく上がることに魅力を感じました。夜勤がないことも大きなポイントで、病棟で夜勤をしても得られないほどの収入があり、月に約10万円ほど上がったと思います。
【休日】
休みの日の過ごし方にも大きな変化がありました。病棟勤務では夜勤後に疲れが残っていたのですが、美容クリニックは夜勤が無く、ほとんど残業もないので規則正しい生活を送れています。今は家族や自分の時間をしっかりと取ることができ、体も気持ちもリフレッシュできています。
美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか?
美容看護師は「患者さまの命を預かる緊張感が無い分、病棟時代と比較すると少し気が楽に働けるかもしれない」といった考えはありましたが、それ以外は転職前にあまり深く美容看護師の仕事に関して調べたり、イメージしたりしていなかったこともあり、入職直後はギャップを感じることなくスムーズに働き始めることができました。
しかし、美容看護師になってから特に印象が変わったのは、患者さまに対して細やかな配慮や気配りが非常に重要だということです。
ゴリラクリニックでは他のクリニックに比べて男性看護師が多く、男性ならではの頼もしさや活発なコミュニケーションが特徴ですが、一方で施術後の片付けや患者さまへの声かけに関して、より繊細な対応が求められる場面もあります。例えば、施術中に音を立てないように気をつけたり、カートをぶつけないようにするなど、細かい点まで注意が必要です。美容看護師になる前はこういった点に対する意識はありませんでしたが、実際に現場で働き、役職者として経験を積む中で、このような細やかな配慮が美容看護師としてとても大切だと感じています。
美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
大手クリニックで働く場合、柔軟に対応できる力が求められます。照射方法や処方方法の変更、薬剤の入れ替えなど、最新の美容技術をすばやく取り入れ、常に進化する環境に身を置けることが最大の魅力です。また、患者さまの数が多い分、施術スキルの習得も早く、短期間で大きく成長できる機会が豊富にあります。スタッフの人数も多いため、様々なバックグラウンドを持つ仲間と切磋琢磨できることも大きなメリットです。
一方、個人クリニックでは、よりパーソナルで温かい環境の中で仕事ができることが魅力です。少人数のスタッフと密接にコミュニケーションを取りながら、一人ひとりの患者さまに対して、細やかなケアを提供できます。ベテランスタッフとじっくり関わりながら学び、職場独特の人間関係を理解しながら成長していける点も魅力的です。最近では、SNSを活用して、クリニックの雰囲気やスタッフの様子を事前に把握することも可能で、働く前から自分に合った職場を見つけやすくなっています。
どちらの環境でも、美容看護師としてのキャリアを積むことで、患者さまの美しさを引き出し、自分自身も常に成長していけるやりがいに溢れています。
40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
年齢を重ねると、キャリアパスも多様化していきます。例えば、特定の施術に特化して専門性を高めたり、管理職としてクリニックの運営やマネジメントに携わったり、選択肢は広がります。美容が好きであれば、自分の強みやスキルを活かし、年齢に応じた働き方を見つけることが大切だと思います。
特に年齢を重ねる中での美容看護師の強みは、自身が経験する加齢に伴う美容の悩みや体験を、患者さまに対して共感しながらアドバイスできる点だと思います。例えば、肌の衰えや体型の変化にどう対応しているか、どのようなケアが効果的だったかなど、自分の実体験を交えた具体的なアドバイスをすることで、患者さまとの信頼関係をより深めることができます。また、見た目の美しさだけでなく、内面の成熟さや豊かな人間性が重要になるため、そういった面での成長も必要です。
40代、50代と年齢を重ねた美容看護師に求められるもう一つのスキルは、リーダーシップと後輩育成の能力です。特に、大規模なクリニックでは、自分一人の頑張りが直接的な成果として見えづらいことがあります。しかし、チーム全体の成果を高めるために、会社の方針をポジティブに受け入れ、全員で目標を達成する姿勢が大切だと感じます。後輩への指導や、チームをまとめるマネジメントスキルも、これからのキャリアを築く上で不可欠な要素だと思います。
美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。
美容看護師としての魅力ややりがいは、施術を提案して実際に効果が現れ、患者さまが満足してご帰宅される瞬間にあります。自分の提案や経験が結果として現れ、お肌が綺麗になるのを見届けることがとても楽しいです。特に印象に残っているのは、ニキビ跡の赤みが消えなかった患者さまに、レーザーではなく光治療を提案し、効果が現れて喜んでいただいたことです。この経験は、自分の知識とスキルが役立ったと実感できる瞬間でした。
もちろん、美容は自己満足の部分も大きく、全員が全員満足するわけではありませんが、それでも患者さまが喜んでくれる瞬間にやりがいを感じます。その満足度を得るためには、自分から積極的に患者さまとの信頼関係を築き、その15分や30分のカウンセリング時間で懐に入っていくことが重要です。
また、自分自身が美容施術を続けてきた結果を患者さまに見せることで、商品としての自分をアピールしています。例えば、マスクをしている時でも、肌を見せるためにわざと外すこともあります。そして、患者さまが今行っているケアを否定せず、さらに良い提案をすることで、より満足してもらえるよう努めています。
今後の目標があれば教えて下さい。
今後は、さらに判断力を高めることを目標にしています。時々、考えすぎて判断が遅れることがあるので、経験からくる多くの情報を素早く整理し、患者さまへの対応で迅速な指示ができるようになりたいです。また、40代や50代になっても、過去の美容の知識に固執せず、常に新しい情報に柔軟に対応できるようにしていきたいと思います。美容の世界は常に進化しているので、その変化に対応できる柔軟性を持ち続けたいです。
さらに、美容看護師として楽しんで働く姿を常に発信し、後輩たちにその姿を見せていきたいです。現在も後輩にさまざまな選択肢を提示していますが、その際に多くの意見を伝えることで、逆に彼らが動きにくくなってしまうこともあると感じています。そのため、信頼関係を築き、私がどのような考えを持っているかをしっかり理解してもらうことで、安心して判断できるようにサポートしていきたいです。
これから美容看護師にチャレンジする方にメッセージをお願いします!
美容看護師を目指している方々に伝えたいのは、SNSで見るような「綺麗な世界」だけにとらわれないでほしいということです。施術によって肌が美しくなることは確かに魅力的ですが、その裏には泥臭い仕事が多いのも事実です。患者さまからのクレーム対応や、売り上げをどう上げるかといったプレッシャーもあります。美容クリニックで働く上での懸念点をしっかり調べて、現実を理解しておくことが大切です。
それでも美容が好きであれば、そうした困難も乗り越えられると思います。外見だけでなく、内面を磨くことも忘れずに。外見だけでなく内面の美しさが大切です。美容クリニックを目指した理由を忘れず、自分自身を常に成長させていってください。人生をかけて頑張ってくださいね。