カウンセリング、施術、介助、アートメイクも行うマルチプレイヤーを目指しています。

名前：　中西 杏奈（ナカニシ アンナ）
SNS：　@an6_6.na
所属：　BB Clinic

BB Clinicで美容看護師をしております。主に、ビョン先生専属のナース兼カウンセラーとして銀座院と表参道院を行き来し、韓国での診療に同行することもございます。また、アートメイク施術も担当しています。看護師業務に留まらず、患者様にご提案から施術までを信頼してお任せいただけるようなマルチプレイヤーを目指し、日々進化中です！

今までのご経歴を教えてください。

高校卒業後、美容看護師を目指して看護専門学校へ入学しました。まずは臨床経験を積むべきだと考え、新卒時には附属大学病院の手術室に就職しましたが、美容にしか興味を持てず、4ヵ月程で退職しました。しかし、新卒看護師としての経歴がない中での美容への転職は厳しかったため、まずは美容経験を積むために医療脱毛専門のクリニックに転職しました。脱毛クリニックには1年半程勤務し、看護師が直接患者様に施術できることの楽しさを実感しました。

そこでさらに自分のスキルを広げたいと思い、美容皮膚科や外科へ入職する際に有利になるだろうという考えから、アートメイクスクールにも通いました。その後、フリーランスのアートメイクナースとなり、脱毛クリニックを退職しました。アートメイクナースとして伺っていたクリニックでご縁を頂き、東京ブランシェクリニックに入職し、念願の美容看護師となることができました。そこでビョン先生と出会い、お声がけ頂いてBB Clinicのオープニングメンバーとして2024年4月から勤務しています。

美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

母が美容好きだった影響で、私も比較的早い年齢から美容に興味を持つようになりました。高校生の時に初めて二重整形を経験し、お顔の印象が大きく変わり、自信を持って過ごせるようになりました。その時、美容医療は見た目だけでなく中身も変えるのだと感動しました。その後、卒業後の進路に迷っていたとき、母が「美容クリニックにいる人たちも看護師さんだよ」と言った一言で、「それだ！」と思い、美看護師を目指すことを決めました。

美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか？

「美容看護師になりたい！」と看護学生の間中言い続けていたので、反対されることはありませんでした。臨床経験が少ないため、将来的なキャリアを心配する声もありましたが、そもそも美容看護師を目指して看護師になったので全く気になりませんでした。楽観的な性格なので、進み続けていれば必ず道は拓けるし、未来の心配は未来にすればいいと思っていました。

初めて美容クリニックに転職した際、転職エージェントを利用しましたか？

利用しました！新卒時は附属の大学病院に就職し、就職活動自体が初めてだったのでとても助かりました。就職先を一緒に探してくれるだけでなく、書類の書き方を教えていただいたり、面接の練習までしてくださって、本当に助けてもらって良いのかと驚いたのを覚えています。

初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか？

美容皮膚科も美容外科も興味があったので、最初は施術メニューの多いクリニックを希望していました。しかし、多くの求人に臨床経験年数が設定されており、応募できる求人数が非常に限られていました。エージェントさんに紹介してもらった求人だけでなく、自分でもクリニックを探して直接連絡しましたが、なかなかうまくいきませんでした。

今振り返ると、「美容が好き！」という気持ちだけで突っ走っていて、目指したい美容看護師像や目標が明確ではなく、自分の強みや経験も不足していたため、当然の結果だったと思います。

病棟と美容クリニックの「求められるスキル」「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」などに違いはありますか？

私の場合、手術室との違いになりますが、スキルにおいて大きく異なるのは、美容ではホスピタリティが重要だということです。特に手術室では患者様の意識がない時間が多いため、接遇を意識する機会はほとんどなく、手術を正確かつスピーディに進める能力が求められました。もちろん美容クリニックでも施術や薬剤に対する自己学習は必須ですし、注射技術や清潔操作など病院での経験が活きるところも多くあります。

ただ、それ以上に「人柄の良さ」が求められる機会が圧倒的に多いと感じています。美容クリニックは健康な患者様が＋αで美しくなるために来てくださるところです。緊急性がなく、選択肢もたくさんある中で「選ばれる」ために自分ができることを常に考えて行動する必要があります。

給与、休日、残業については、美容クリニックの方が条件が良い場合が多いと思います。夜勤がなく、予約制なので残業も少ないです。お仕事とプライベートの切り替えはとてもしやすいかと思います。

美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか？

高校生の頃、美容看護師に憧れていたときは「キラキラしたお姉さん」という印象を持っていました。しかし、実際には時間との戦いであり、体力勝負の一面もあります。ただ、それが患者様に伝わらないようにすることがとても重要だと感じています。忙しい中でも笑顔や話す速度などを意識することが大切です。美容看護師になってから、自分の見え方や感情のコントロールを意識するようになったのは、とても良かった点です。

美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか？

私は大手クリニックでの勤務経験がないので、想像になりますが、大手クリニックでは教育制度やマニュアルがしっかりと整っているイメージがあります。施術メニューも豊富で、美容施術の基本手技をひと通り学べるため、未経験でのスタートには最適な印象です。

一方、個人クリニックでは施術メニューが限られていたり、教育制度が整っていないことが多いため、自分から積極的に学ぶ姿勢が必要です。個人クリニックの良い点は、看護師業務以外にも挑戦できる可能性があることです。例えば、カウンセリング業務を兼任して自分の能力の幅を広げたり、新しく取り入れる製剤やキャンペーンの内容を考えるなど、やる気次第で様々な役割を担うことができます。また、個人クリニックではリピーターの患者様も多いため、信頼関係を築くことが得意な方や、それぞれの患者様に合わせた施術を考えることが好きな方にはとても合うと思います。

40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか？

美容医療は日々進化し、新しい機械や製剤が登場するスピードも早いため、常に学び続け、知識や技術をアップデートすることが求められます。新しい物事に抵抗感なく取り組めるパワフルさが大切です。また、自分より若い年代の美容看護師が多い中で、様々な考え方や価値観を受け入れられる柔軟さも必要です。私の周りにはそのような先輩美容看護師の方々がたくさんおり、大変尊敬しています。

さらに、自らが美容好きで、様々な美容施術の経験があることも重要です。私は20代ですが、カウンセリングで「でもあなた若いでしょ？」と言われることがあります。同じ年代の方が若く美しい状態を保っている方が説得力が高く、患者様のモチベーションも上がると思います。自分自身の経過をもとにアドバイスすることは、若い年代の美容看護師には難しい場合もあるため、40代、50代の美容看護師は非常に貴重な存在になると思います。

美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。

美容は多くの人にとって興味がある分野であり、1日のうちに美容施術や商品について調べる時間を持つことが多いと思います。美容看護師であれば、その時間が全て仕事につながります。自ら興味を持って楽しく学べることは、美容看護師の大きな魅力の一つです。

また、美容医療の分野では、看護師が患者様に直接施術を行うことができる場合も多く、アートメイクなど施術前後で大きな変化を実感できるものもあります。自分の提案や施術で患者様が満足してくださったとき、大きなやりがいを感じますし、一緒に喜びを分かち合えることが美容看護師の魅力だと思います。

今後の目標があれば教えて下さい。

患者様にとって長期的に美容医療をお任せいただけるパートナー的存在を目指しています。そのためには常に学び、幅広い知識と技術で患者様に合う治療をご提案できることが必須だと思います。

私は医師の指示のもと施術をするという基本の看護師業務を超え、カウンセリングも施術も介助も行い、さらにアートメイクもできる、そんなマルチプレイヤーを目指して日々奮闘しております。また、アートメイクの施術をより積極的に行っていきたいという思いがあります。講習の受講など自己研鑽はもちろん、SNSでの発信にも挑戦していきたいです。

美容看護師を目指している看護師さんたちにメッセージをお願いします。

美容医療には自信を与え人生をも変える力があります。美容看護師は、患者様がより前向きに、そして幸せに日々を送れるようお手伝いできる素晴らしいお仕事です。看護師として、人の役に立ちたいと願う気持ちは変わりません。

私もまだまだ未熟ですが、その信念さえあればきっと素敵な美容ナースになれます！一緒にがんばりましょう♡