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日本のアートメイクの素晴らしさをもっと海外にも広めていきたい

日本のアートメイクの素晴らしさをもっと海外にも広めていきたい

名前: 櫻井 グリコ(サクライ グリコ)
SNS: https://lit.link/sakuraiglyko
所属: THE ARTMAKE TOKYO 銀座院

アートメイクナース兼技術指導講師です。形成外科、皮膚科、美容外科、美容皮膚科、美容師専門学校での経験を経て、2020年にアートメイク専門クリニックTHE ARTMAKE TOKYOを立ち上げました。保険診療、自由診療、美容師専門学校での経験を活かし、アートメイクのための色彩理論を業界に普及させた第一人者です。特にリップアートメイクを愛しています。

今までのご経歴を教えてください。

学生時代から美容外科で働くことを目指しており、新卒で日本赤十字社の形成外科・皮膚科混合病棟に入職しました。異常が分からないと正常も分からないため、まずは体表の外傷や疾患について詳しくなろうとこの科を選びました。保険診療で3年半働いた後、第一希望だった品川美容外科大宮院に入職。外科と皮膚科の両方がある院での勤務と並行して、美容師専門学校とアートメイクスクールにも通い、夢と自分の技術で美容の仕事をしたいという思いを実現させました。品川美容外科で7年間勤めた後、THE ARTMAKE TOKYO銀座院の立ち上げ。すべては「美容看護師になりたい、極めたい」という前向きな気持ちでの転職です。

美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと美容師になりたいという夢がありましたが、親の勧めで看護学校に入学しました。18歳のときに初めて二重埋没の美容整形を受けた際、看護師にも美容業界での働き方があることを知りました。(その時、対応してくれた看護師さんと受付さんが非常に美人で親切丁寧だったことに感銘を受けたんです。当時の私は外見への劣等感が強く、美人は怖いというイメージがあったので、この安心感のある対応に本当に感動しました。)

二重整形をしたことで暗い性格が明るくなり、人と話すことが怖くなくなり、様々なことに挑戦できるようになったのです。整形したことが私の人生を大きく変えるポイントとなり、この劣等感まみれの自分から、自信を持って生きられる感動を与えられる側になりたいと強く思うようになりました。

美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?

2013年頃、自分が美容に転職すると宣言した当時は、美容看護師に対する偏見がまだ強い時代でした。そのため、師長さんや上司たちが「せっかく良い看護師になれると思って育てたのに残念すぎる」と休憩室で話しているのを聞いてしまい、ショックを受けました。転職を宣言してから辞めるまでの1ヶ月間は、「落ちこぼれ」として扱われることもありました笑

一方で、形成外科と皮膚科の医師たちは私の美容への転職を好意的に捉えてくれました。この先生たちはのちに美容業界に転職し、自分の選択が間違っていなかったことを再確認できました。

初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?

特にないのですが、制服の採寸に行った際に身長が高いのでLサイズを希望したところ「うちはL以上のサイズは用意がないので太らないように」と注意を受けました笑

病棟と美容クリニックの「求められるスキル」「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」などに違いはありますか?

これはアートメイクナースに求められるスキルなので、美容看護師全般には当てはまらないかもしれませんが、スキルに関しては技術、サービス、広報の3本柱が重要だと考えています。

【技術】

アートメイクは一度体に入れると100%元の状態に戻すことができず、顔の雰囲気や人相を大きく変える施術です。そのため、アートメイクナースにはアートメイクを彫る技術だけでなく、経年を考慮したデザインや色選び、美容施術とリンクさせる知識が求められます。美容業界は日進月歩で進化しているため、技術や知識の研鑽を絶え間なく続けることが重要です。

【サービス】

トップアーティストになると、アートメイクの相場は安くても1回8万〜10万円(最低でも2回は必要)とかなり高額です。また、初めての美容医療でアートメイクを選ぶ方や、コンプレックス解消のためにアートメイクを選ぶ方も多く、そのようなゲストに不安なく、感動を与えられる接遇力が求められます。ゲストはただ「アートメイクを入れに来た」のではなく、その先にある自己実現を考えています。そこを引き出してあげることも重要なスキルです。

【広報】

アートメイクはまだまだ知名度が低く、また医療としてのアートメイクと従来のアートメイクでは全く異なる仕上がりの技術になりました。そのため、アートメイクの良さを多くの人に知ってもらうためのマーケティングスキルはアートメイクナースにとって必須です。

スキルに関しては病棟勤務とは全く別の職種だと思えるほど違います。日々勉強が必要ですが、医師の指示であっても「自分が直接手を下す」施術が多く、自分の判断や行いでゲストの人生が大きく変わってしまう責任感の重さがあります。サービスと広報に関しては、病棟時代には意識することも求められることもありませんでした。

【給与】

トップアーティストになると病棟看護師の年収の10倍を超えることもあります。

【休日】

雇用かフリーランスかで変わりますが、私はフリーランスのため休みは希望の日を100%確実に取れます。病棟時代は休みの日数が決まっており、土日休みたい先輩看護師に配慮する必要があったため、自由に取ることができませんでした。ただし、今は基本給0円のフリーランスなので、働かなければ給料は0です。

【残業】

フリーランスのため、働きたいだけ働いており、残業の意識はありません。病棟時代はタイムカードを切った後にサービス残業を21時まですることも多かったです。

【休日の過ごし方】

講習に参加したり、勉強していることが多いです。やりたいからやっているので楽しく勉強しています。フリーランスになってからは、休日の意識がなく、「施術がない日」という感覚です。オンオフをしっかりしなきゃとは思いますが、楽しいので気づいたら仕事をしています。病棟時代は休みの日は寝ていることが多く、夜勤が大変で体調を整えるために一日養生していました。

美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか?

美容看護師になる前は、多くの人から「美容にいる看護師はプライドが高いから人間関係が大変だよ」「女の世界でバチバチだよ」と言われていて、正直ビビっていました。実際に美容の世界に入ってみると、「美容でゲストに喜んでもらいたい」という思いを持った看護師が多く、人に対して「喜んでもらいたい」という感情は自分自身がまず満たされていないとできないことだと実感しました。美容で働く看護師たちは公私共に充実している人が多く、自分自身の仕事とプライベート以外には興味が薄い人が多いです。そのため、良い意味で人間関係が程よくドライで、病棟時代よりもストレスなく自由に働けています。

また、病棟時代も勉強が必要でしたが、美容はどんどん新しい技術、マシン、解釈が出てきて目まぐるしいです。頻繁に講習や学会に参加しないと、あっという間に時代遅れの知識や技術になってしまいます。正直、病棟時代よりも勉強にかける時間もお金も多いです。

美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?

大手クリニックでは、使用する薬剤やマシンが指定されており、それについて勉強することになります。マニュアルも最初から整備されており、受動的に仕事ができる環境です。サボっていても毎月決まった給料が支払われるため、安定感があります。

一方、個人クリニックでは、新しい技術や知識を獲得するために頻繁に勉強会に参加し、他院との差別化を図ることに重きを置きます。看護師でありながら商売人でもあるため、能動的に活動しないとあっという間に周りに追い抜かれてしまい、倒産のリスクもあります。

安定感のある中で美容の平均的な知識と技術を得ていきたい人は大手が向いています。不安定かもしれないけれど、能動的に活動して自分の市場価値をどんどん高めたい人は個人クリニックが向いていると思います。

40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?

昔は美容看護師として働けるのは若いうちだけだと思っていました。しかし、今ではアンチエイジングやスローエイジングという言葉が広まり、需要があるのは「ある程度年齢が上なのに自然にきれい」な美容看護師だと考えています。無理に整形を繰り返しているのではなく、若いうちから予防的に美容を取り入れてきた看護師たちが、ゲストのお手本となり、憧れの存在になるのだと思います。

さらに、マネジメント力も重要です。美容の仕事に追いつくために一生懸命だった若い頃には見えなかった、組織全体の調和を図る能力が高い人が今後求められるのではないでしょうか。

美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。

美容看護師の魅力ややりがいを感じるのは、ゲストの喜びの声が直接自分に届くことです。その人の今後の人生がもっと楽しく豊かになるための一端を担えたことに、とても嬉しさを感じます。

今後の目標があれば教えて下さい。

アートメイクに関してですが、海外のアートメイクと日本のアートメイクは全くの別物です。日本ではアートメイクを医療として捉えていますが、海外では医療の範疇には入っていません。しかし、人の体に直接侵襲を与えるアートメイクには医療の知識が必須です。私は、日本のアートメイクの素晴らしさをもっと海外にも広めていきたいと考えています。そのために、海外でも講習を行っています。

美容看護師を目指している看護師さんたちにメッセージをお願いします。

美容は素晴らしい仕事です。数年前の自分に「保険診療のときは命を救っていたけど、美容に来た今は魂を救っている」と言った医師がいました。魂の救済とは、その人のコンプレックスを解消して、今後の人生がより良いものになるようにお手伝いすることです。その一翼を担う美容の仕事は、責任の重さや学ぶことの多さに怖気付くこともあると思いますが、あなたの人生をかけて取り組みたい使命になるはずです。

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