アンバサダー
美容ナースが生涯現役でできることを体現
名前: 田口純子(タグチジュンコ)
SNS: @biyou_ns_junko
所属: BBクリニック表参道
美容ナースという働き方が生涯現役でできることを自らで体現し、メディカルツーリズムなど日本の美容医療が世界に誇れるようになるためにも「これからも美容医療業界を盛り上げる力になりたい」という想いで活動しています。
- 1 今までのご経歴を教えてください。
- 2 美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
- 3 美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
- 4 初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?
- 5 病棟と美容クリニックの「求められるスキル」「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
- 6 美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか?
- 7 美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
- 8 40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
- 9 美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。
- 10 今後の目標があれば教えて下さい。
- 11 美容看護師を目指している看護師さんたちにメッセージをお願いします。
今までのご経歴を教えてください。
専門学校卒業後、病棟で急性期医療を20年ほど経験。
美容ナースとしては2010年に加藤クリニック麻布に転職。2019年に市原佑紀先生(現:目黒げんクリニック院長)との出会いを経て、美容皮膚科のデバイス治療への関心を深める。2022年10月にはレカルカクリニック表参道からの招きを受け、現在に至る。
美容看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。
私が美容クリニックで働くことを決めたのは、いつも楽しそうに職場の美容クリニックで働いている友人の影響が大きかったです。その友人から「美容ナースにならない?」と誘いを受け、私も美容クリニックの一員になりたいと思い転職することを決めました。
美容看護師に転職すると決めた際、周りの反応はどのようなものでしたでしょうか?
美容ナースになることを決めた時、職場の周りの人たちからは「えー、どうして美容なの?もったいない」という驚きや心配の声がたくさんありました。私の選択に疑問を持つ人が多く、美容看護師を従来の看護の道から少し外れたものと見る人もいました。しかし、私は美容の世界にとても魅力を感じていて、そこで新しい技術を学び、成長したいと思っていたので、周りの意見に流されず、自分の心に従って前進することを選びました。
初めて美容クリニックに転職した際、転職活動で苦労したエピソードはありますか?
美容クリニックに転職した時に一番大変だったことは、一から仕事を覚えていくことでした。美容ナースとして転職したクリニックには、当時、マニュアルが一切なく仕事内容を自分なりに解釈しながらひとつひとつ覚えていきました。また、自分でマニュアルを作ることで仕事の内容をよく理解でき、クリニック全体の仕事の効率も良くすることができ、私にとって得るものが多い経験となりました。
病棟と美容クリニックの「求められるスキル」「給与、休日、残業」「休日の過ごし方」の違いはありますか?
美容クリニックでのお仕事では、まずスキル面でヒアリング力や傾聴力が必要です。患者様一人ひとりの想いやご希望をヒアリングすることで適切な対応に繋げることができます。次に専門知識や技術力も必要です。デバイスやオペの専門知識、それを生かす技術力を身に付けていくこと重要です。
また、職種関係なくチームとして連携しながら働くことや事務作業のスキル(資料、マニュアル作成)も求められます。給与面に関しては病棟時代よりも美容ナースの方が月給は高いですが、支出も増えた印象です。クリニックの規模にもよりますが寮などの設備はない場合がほとんどです。入職後の評価は個人の能力を重視します。最後に働き方に関しては美容クリニックの方が休日数は増えて残業は減りました。仕事がお休みの時は勉強会に参加することも多いので業界の情報収集や自己成長に繋がる時間に使っています。
美容看護師になる前となってからで美容看護師に対する印象の違いはありますか?
美容ナースになる前は、仕事内容についてあまり詳しく知りませんでしたが、実際に入職してみると、入職直後はもちろん、予想以上に継続して勉強し続けることが重要だと感じました。美容医療は日々進化しており、最新のトレンドや技術に常に追いつくためには、日々の学習が欠かせません。それは大変さもありますが、知識を深めることで患者様により良いサービスを提供できる喜びもあります。美容看護師としての毎日は挑戦の連続ですが、それがまたこの仕事の魅力の一つだと感じています。
美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手と個人クリニックで合う人と合わない人の特徴はありますか?
美容医療業界未経験者が美容クリニックで働く際、大手クリニックはマニュアルもしっかりしているため、段階を追って学びながら実務に慣れていくことができる点で働きやすい環境が整っていると感じます。個人クリニックでは人数の問題でスタッフ一人ひとりが即戦力として期待されることが多く、早い段階で実務に対応できる能力が求められます。そのため、自ら積極的に学び、迅速に業務をこなせる自立性が求められる環境です。自分の性格や働き方に合ったクリニック選びが重要になります。
40代、50代以上になっても美容看護師として働くにはどのような経験やスキルが必要だと思いますか?
40代、50代以上で美容ナースとして活躍するためには、マネジメント能力が非常に重要です。チームをまとめ、効率的に業務を進める力が求められます。また、さまざまな職種の人と協力し、調和を保ちながら働く能力も必要です。美容医療は日進月歩で進化しているため、医療の幅広い知識を持ち、常に最新の情報を学び続ける姿勢も大切です。
さらに、患者様一人ひとりに寄り添うためやスタッフの成長を見守る大きな心も必要になります。これらの経験やスキルがあれば、年齢を重ねても美容ナースとして充実したキャリアを築くことができると思います。
美容看護師の魅力ややりがいに感じることを教えてください。
美容ナースとしての魅力ややりがいは、患者様が美しくなる過程を間近で支え、その変化を共に喜べる点にあります。患者様の外見だけでなく、内面からも自信が湧いてくる瞬間を見届けることができ、それが自分自身の幸せにも繋がります。
美容医療は、単に外見を綺麗にするだけではなく、人々の人生をより豊かに、よりポジティブに変える力があります。患者様が綺麗になる過程に関わることは、大きなやりがいとなり、日々の仕事に対するモチベーションにも繋がっています。美容ナースとして自分自身も輝き続け、患者様とともに成長し、幸せを感じることができるのはこの職業ならではの特権だと感じています。
今後の目標があれば教えて下さい。
将来的には、スタッフの指導や教育を行う立場になり、後輩たちの成長をサポートすることを目標にしています。私自身の経験を生かして、次の世代の美容ナースたちが専門知識と技術を身につけ、自信を持って働けるようになることで患者様の喜びに繋げることができるように貢献したいと考えています。
美容看護師を目指している看護師さんたちにメッセージをお願いします。
美容ナースとしての道は、決して楽なものではありませんが、トキメキと希望に満ちた毎日を送ることができます。表面的にはキラキラと輝いて見えるかもしれませんが、実際には多くの努力と献身が必要な職業です。私たちの仕事は、患者様が自分自身に自信を持てるよう、幸せなきっかけを提供することです。現場では、そのために一生懸命に取り組んでいます。美容ナースの仲間として、私たちと一緒にこの美しい世界を切り拓いていきましょう。